オオイチモンジの幼虫が羽化するまで


2007/8/25 オオイチモンジ 2齢幼虫  大雪ダム周辺

越冬巣
オオイチモンジ 2齢幼虫 フントウにぶら下がっている オオイチモンジ  オオイチモンジ 越冬巣

葉っぱの先から長いフントウを出して、状況によって先にぶら下がったり
葉っぱに戻ったりします。
もう少しすると葉っぱで布団(越冬巣)を作り冬支度を始めます。

来年は立派なメスのオオイチモンジになる予定です。





2007/6/10 オオイチモンジ幼虫


長い冬を木の葉で巻いた越冬巣で過ごした
 オオイチモンジの二齢幼虫たちが今年もこんなに
 大きくなりました。 もうすぐ蝶になります。

 幼虫たちもだんだん大きくなると、食痕が分かり
 やすくなるので見つけやすいです。
 ドロヤナギや ヤマナラシの葉が食草です。






2008年 オオイチモンジ取り

オオイチモンジの蛹は高い木の上の方にあります。
8mまで伸びる竿の先の鎌でとります。
オオイチモンジの蛹探し
オオイチモンジの蛹を見つけたところ
オオイチモンジの蛹を取りました
オオイチモンジの食痕と蛹

上の写真はオオイチモンジの幼虫が食べた
ドロヤナギの木の食痕と蛹です。



2008年

2007年夏に大雪ダム周辺のドロヤナギの木で
フントウを作った2齢幼虫(上の左と中の写真)
下のような越冬巣で厳しい北海道 大雪山の
冬を乗り越えました。この中に入っていたのは
3齢幼虫で、下の写真はその抜け殻です。
大雪山のいきもの オオイチモンジ 越冬巣

大雪山に春が訪れ、ドロヤナギや
ヤマナラシが芽吹き、新緑の季節を迎える頃
幼虫たちはその柔らかい葉を食べて
どんどん大きくなり太ってきます。

越冬巣♂♀の見分け方
上の写真左の 出口が丸いのが♀
写真右の 斜めに細長いのが♂

下の2枚の写真はどちらも4齢幼虫
下は角が伸びています。
大雪山のいきもの オオイチモンジ 4齢幼虫
大雪山のいきもの オオイチモンジ 4齢幼虫



5齢幼虫が終齢です。
この頃になると、糸を出して葉に少し丸みをつけ
サナギの台座を作る準備をします。
大雪山のいきもの オオイチモンジ 5齢幼虫

そしてサナギになります。
大雪山のいきもの オオイチモンジ サナギ

2007年夏→秋→冬→2008年春へと季節はめぐり、
オオイチモンジも
卵(1齢)から2齢・3齢・4齢・5齢(終齢)・
サナギ・蝶へと変身します。

越冬巣と蛹
穴が丸いので♀ 越冬巣の写真を拡大したもの
蛹になったもの思われます
 ♀
上の越冬巣から出た幼虫がこの

オオイチモンジ蛹の♂♀判定ヒント

@ 体長 ♂♀とも26.27.28ミリに集中し、おおきな♀も体長28ミリを超えることは稀で、体長よりも体の太さの方に        まわります。
A 体長が同じものでも♂♀では区別点がいくつかあります。
   a. 頭の幅    ♂>♀ 
   b. 胴の太さ  ♀>♂  
   c. 翅鞘の黒さ  ♂>♀・・・♂には真っ黒のものが多く、♀は黒味が半分以下で、全く黒味のないものもある。                     ♂の体(腹部)も黒味が強い。


B 背中から見て、体の幅で見分ける。
   a. 頭の突起の幅 ♂>♀
   b. 胸の最大幅   ♂>♀
   c. 腹の最大幅   ♀>♂




2007/7/12 オオイチモンジサナギ



左の写真上部は、オオイチモンジの
幼虫が食べたドロヤナギの食痕です。



右、 越冬巣から出て
ドロノ木の葉っぱを 約7枚食べて
丸々太った立派なサナギに
なりました。
葉っぱの茎がこのような
状態になっているものは
サナギを見つける目印になります。
2007/7/12 
オオイチモンジ羽化

サナギが蝶になるまで。


サナギ
 


サナギに亀裂ができました。
12:08

15:20

15:22

15:24

15:28

15:50


18:00
サナギも葉っぱも乗り越えて
よじ登りました。

 そもそもオオイチモンジは、日本人が好きな色で 黒・白・赤が基調の地味な蝶です。

  しかし、オオムラサキは国蝶で蝶の中でも王様と例えるなら、オオイチモンジは女王だと私は思います。
 それは、オオイチモンジのメスの飛び方がとても優雅で、飛んでいるのを下から見上げると
白い模様が美しく品があるからです。
 
  北海道には広く分布していて、特に層雲峡では沢山 見られる蝶です。

                                               
                                                            photo /ケン&KEI
                                                           文/ケン